伊藤正徳『連合艦隊の栄光』

昭和を代表するジャーナリスト、大正から昭和初期『時事新報』の海軍記者として活動した伊藤正徳が戦後著した戦記の最終作で遺作。サボ島海戦、サンタクルーズ海戦、タサファロンガ海戦、九十三式酸素魚雷、そして、幸運艦として名を馳せた駆逐艦「雪風」。連合国に打ちのめされ、還らぬ存在となった日本海軍が滅亡の道を歩む中で見せた「輝き」を、哀悼とともに描き出す。

配信開始日:2024年12月15日

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伊藤正徳(いとうまさのり)

明治22年(1889年)10月18日、茨城県水戸市生まれ。大正2年(1913年)慶應義塾理財科を卒業後、時事新報社に入社、経済部や政治部、海軍省担当記者として活躍。昭和3年(1928年)編集局長、昭和8年(1933年)時事新報社を退社後、同盟通信社参与、中部日本新聞社(現・中日新聞)編集局長などを務める。昭和20年(1945年)、共同通信社初代理事長、昭和21年(1946年)日本新聞協会初代理事長に就任、昭和25年(1950年)新生の時事新報社社長に就任、昭和30年(1955年)の産業経済新聞(現・産経新聞)との合同後は主幹。昭和31年(1956年)、新聞界への貢献により新聞文化賞を受賞。昭和36年(1961年)には太平洋戦争・大東亜戦争の戦記作品により菊池寛賞を受賞。昭和37年4月21日、逝去。享年72歳。

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