宮野澄『不遇の提督 堀悌吉』

海軍兵学校32期首席、同期に「神様の傑作の一つ堀の頭脳」と言わしめた英才、堀悌吉。山梨勝之進、山本五十六、古賀峯一、井上成美からの信望厚く、海軍大臣を嘱望されるが、ロンドン海軍軍縮会議後に艦隊派の激しい批判、誹謗中傷、人格攻撃を受け、わずか51歳で予備役編入、才幹を発揮する場を奪われ軍歴を閉じる。「戦争自体は悪である」。先進的な戦争観を持った不遇の提督、堀悌吉の生涯を描くノンフィクション作品。

配信開始予定日:2023年12月15日

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宮野澄(みやの・とおる)

大正十四年(一九二五年)東京都生まれ。鎌倉アカデミア、早稲田大学文学部卒業の後、家業の工場経営。その後、(株)知性アイデアセンター専務取締役を経て、(株)ブレーンネットワーク社長。会社勤務や企業経営を行いながら、ノンフィクション作家、ビジネス作家として活躍。また、NPO「日本女性広報担当者の会」を主宰した。著書は『最後の海軍大将 井上成美』『怒らず、怖れず、悲しまず─中村天風の薫陶』『小澤治三郎 果断・寡黙・有情の提督』『最後のリベラリスト・芦田均』『土光敏夫 質素の哲学』『課長の研究』『知的生活の時刻表 会社の時間にしばられるな』『女たちの挑戦 西武セゾングループ革命』など多数。平成十八年(二〇〇六年)逝去。

制作にあたって

表紙画像:大分県立先哲史料館所蔵 『堀悌吉資料集 第三巻』(大分県立先哲史料館 二〇一七年)所収

口絵画像:国立国会図書館デジタルコレクション、靖國神社靖國偕行文庫、大分県立先哲史料館、長岡の歴史を創造した人々 その思想と歴史を伝える会および新潟県立歴史博物館