宮野澄『血壁 ある時代の青春 陸軍士官学校56期生』

昭和14年、陸軍士官学校に入校した56期生たちの武窓生活、同期や家族との交流、卒業後のアジア・太平洋戦線での戦い、そして終戦後の人生を、遺書、日記、取材をもとに描きだした群像ノンフィクション作品。あるものは戦場に散り、あるものは戦後、ビジネスの世界その身を投じ、またあるものは、他者の救済にその身を捧げる。ノンフィクション作品が流行した昭和50年代にエポックとなった代表的な戦記作品の一つ。

配信開始予定日:2023年12月15日

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宮野澄(みやの・とおる)

大正十四年(一九二五年)東京都生まれ。鎌倉アカデミア、早稲田大学文学部卒業の後、家業の工場経営。その後、(株)知性アイデアセンター専務取締役を経て、(株)ブレーンネットワーク社長。会社勤務や企業経営を行いながら、ノンフィクション作家、ビジネス作家として活躍。また、NPO「日本女性広報担当者の会」を主宰した。著書は『最後の海軍大将 井上成美』『不遇の提督 堀悌吉』『怒らず、怖れず、悲しまず─中村天風の薫陶』『小澤治三郎 果断・寡黙・有情の提督』『最後のリベラリスト・芦田均』『土光敏夫 質素の哲学』『課長の研究』『知的生活の時刻表 会社の時間にしばられるな』『女たちの挑戦 西武セゾングループ革命』など多数。平成十八年(二〇〇六年)逝去。

制作にあたって

表紙画像:「小石が埋まる擁壁のテクスチャー」(フリー素材ぱくたそ ©すしぱく
表紙タイトル背景画像:『留魂 陸軍士官学校 第五十六期 卒業記念写真帖』(昭和一七年十二月)掲載の戦車の写真/『陸軍航空士官学校第五十六期 卒業記念写真帖』(昭和十八年五月)掲載の航空機画像。陸士第五十六期同期生会・慰霊塔「礎」護持会 ホームページ掲載。